様々な調理に使用され、飲み物に入れてもおいしい砂糖は、万能調味料です。
砂糖は保存性が高く品質がとても安定している調味料ですが、保存方法を間違えると品質低下などに繋がります。
砂糖を袋のまま長期保存したり、器に移したまま長期保存していると砂糖が固まっていた経験はありませんか?
今回は「砂糖の賞味期限」「砂糖の上手な保存方法」「砂糖の塊のほぐし方のポイント」をご紹介します。
砂糖の賞味期限切れはある?
砂糖は高度な技術で精製されているため、不純物が侵入することなく品質が高く保たれています。
普段、私たちが使っている砂糖は「上白糖」と呼ばれ白色の砂糖に見えますが一粒一粒を見ると、無色透明の結晶で出来ています。
砂糖は不純物を含まない製品だからこそ、賞味期限がなく長期保存に向いている調味料なのです。
JAS法でも砂糖には、賞味期限の表示は義務づけられていないので、明確な賞味期限はありません。
稀に、長期保存している砂糖のふちが黄色く変色する場合があります。
原因は、砂糖に含まれる微量のアミノ酸がメイラード反応という化学変化を起こし、褐色化するためです。
砂糖の使用には問題ありませんが、開封した砂糖はできるだけ早めに使用するようにしてください。
砂糖の開封後の保存方法は?
砂糖の品質を損なわないための、上手な保存方法をご紹介します。
砂糖の保存方法は「袋のまま保存」と「密封容器での保存」の2種類あります。
一度開封した砂糖はできるだけ「密封状態」を保ち、「冷暗所」で保存してください。
開封した砂糖の保存方法
砂糖は温度変化にとても弱く「乾燥」していても「湿気」があってもダメなのです!砂糖が湿気に触れてその後乾燥すると、一気に砂糖が固まり、ほぐれにくくなります。
開封した砂糖はすぐ、密封容器に入れ湿度の低い冷蔵庫などの冷暗所に保管する方法がおすすめです。
普段使用している「上白糖」は特に臭いが移りやすいので、保管する際は「洗剤」「石鹸」「漬物」などの近くに置かないように注意してください。
精製度が低い「黒糖」は湿気を含むとカビが生える原因になるので、密封容器に入れて冷蔵庫で保管しましょう!
袋に少し残った砂糖の保存方法
密封容器に入りきらず、市販されているポリエチレンの袋に少し砂糖が残ってしまった場合には「ジップロック」がおすすめです!
この保存方法は私も活用しています!
残った砂糖の袋ごとジップロックに入れても良し!砂糖だけ移し替えても良し!で、簡単便利な砂糖の保存方法です。
ちなみに私は、特売の日などに砂糖を買いだめした場合は、砂糖の袋のまま1つづつジップロックに入れて湿気のない場所に保管しています。
砂糖に袋が被っているとはいえポリエチレンはとても薄いので、虫などの侵入を防ぐために、この保管方法をしています。
砂糖が固まることもないのでおすすめの保存方法です。
砂糖が固まった時のほぐし方
砂糖は、湿気を含んでも乾燥することによっても固まってしまうことが分かりましたが、その固まりを上手にほぐすにはどんな方法があるのでしょうか!
上手に砂糖の固まりをほぐす方法を4つご紹介します。
水分を加える
「水分を加える」という砂糖のほぐし方は、昔からの方法でおばあちゃんにも教えてもらったことがあります。
砂糖が固まるということは水分がないということなので、霧吹きなどで砂糖に水分を与えてほぐしてください。
レンジで加熱する
固まった砂糖を耐熱皿に入れ、レンジで1分ほど加熱してください。すると、砂糖同士がくっついていた微量の水分が飛びサラサラの砂糖になります。
レンジで加熱する方法はとても注意が必要で、加熱をしすぎると砂糖が溶けてしまう危険性も!
消して砂糖から目を離さず、失敗のないようにしましょう。
食パンを使う
この方法は私も初めて聞いたときは「砂糖に食パンを!?」と、驚きの方法でしたが、簡単に砂糖をほぐすことができました!
食パンを適当な大きさにちぎって、砂糖の容器の中の固まった部分を挟むようにして入れます。
蓋をしっかり占めて一晩置き翌日食パンを取り出すと、固まった砂糖がぽろぽろとほぐれていきます。
乾燥した砂糖がパンから水分を補うことで、砂糖がほぐれやすくなります。食パンを買う習慣がない人には向いていませんが、朝食に食パンを食べる方は可能な方法ですね!
冷凍庫へ入れる
固まっている砂糖を容器のまま冷凍庫に入れ、2時間ほどしてから冷凍庫から出します。冷凍庫から出した際には、蓋を外しておいてください!
30分ほどしたら大きい器に移し砂糖の固まりを押すと、サラサラと砂糖がほぐれていきます。
この方法が一番手軽にできる、固まりのほぐし方でしょうね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
砂糖は、高い精製方法で品質が安定しているため、賞味期限がないことが分かりました。
砂糖は毎日使う調味料だからこそ、正しい保存方法を行い長持ちさせたいですね!ジップロックはどんな料理でも活用できるので、家に置いとくと便利で良いですよね!
また、固まった砂糖は、様々なほぐし方があることが分かりました。
いろんな砂糖のほぐし方がありますが、私がよくしている「袋に入れて麺棒で叩きほぐす」というズボラな方法もあります。
次回は、食パンを入れて砂糖の塊をほぐすという方法に挑戦してみようかなと思いました!
みなさんも砂糖が固まった際には、色んな方法がありますので、実践してみてくださいね。