熱中症の患者数が年々増加しています。
皆さんは「わたしは大丈夫!」なんて思っていませんか?熱中症はちょっとした油断で誰もがかかってしまう危険性があるんです。
特に体が暑さに慣れていない梅雨明け頃が毎年患者数のピーク。猛暑に負けない元気な夏を過ごすために、身近な対策を今からチェックしておきましょう!
熱中症対策にオススメの飲み物は?
熱中症にかかってしまう原因やその症状を少しおさらいしておきましょう。温度や湿度の高い環境のなかで汗をかくと体内から水分や塩分が失われてしまいます。
その状態では体温調整がうまく出来なくなり、体調が悪くなってしまうことを熱中症と呼びます。
脳の血液不足からめまいやたちくらみが起こったり、塩分不足によってこむら返りといった筋肉痛を引き起こすこともあります。
そのまま放っておくとしだいに頭痛や吐き気を伴い、意識障害やけいれん、失神といった重篤な症状を招く危険もあります。
意外に怖い熱中症ですが、水分補給をすることで予防が出来るということをご存知の方も多いと思います。
ただし、コーヒーや緑茶のようなカフェインを含んだ飲み物やアルコールは利尿作用によりかえって水分を体外に放出してしまうので補給用にはNGです。
では、熱中症対策にはどんな飲み物がよいのでしょうか?
熱中症対策オススメの飲み物5選
スポーツドリンク
・水分やナトリウム(塩分)・カリウムといったイオンが配合されており不足してしまった
成分を補給してくれます。
ただし、糖分が多いので過度な飲みすぎには注意が必要です。
水素水
・水素が豊富に含まれた水。
抗酸化作用による疲労回復やアンチエイジングも期待できます。
炭酸水
・血管を収縮させる効果があり、血流が良くなります。
麦茶
・ノンカフェインでミネラルも豊富。
100%大麦の麦茶は血液がサラサラになったりメラニン除去に効果的な成分が含まれています。
牛乳
・ノンカフェインでミネラルが豊富。
カルシウムによる骨の強化のみならず筋肉を育て血液を増加させる効果も。
スポーツドリンク以外の飲み物には塩分が含まれていません。日本人の平均的な食生活から考えると、食事から十分な塩分を摂取できています。
しかし、汗をかいたあとはしっかりナトリウムを補給することも必要ですので、スポーツドリンク以外の水分を摂取する際には塩分を含んだアメ玉やタブレットも併用するとよいでしょう。
温度も重要!常温?冷やして飲む?
飲み物の選択のコツはつかめましたか?では、温度はどれくらいが最適なのでしょうか。
常温vs冷えた飲み物では、だんぜん常温がおすすめです。
その主な理由は、まず体内は原則冷やさないほうが良いからです。37度以下の冷たい食べ物は消化器官を機能しにくい状態にしてしまいます。
また、胃が冷えると元の温度に戻そうと血液や水分が胃に集中してしまい、それ以外の場所は脱水状態になってしまいます。
体内が冷えると血流も悪くなるので様々な調整機能が働きにくくなります。
暑い時、体の外側を冷やして熱を逃がしてあげるのは大切ですが、体内はなるべく冷やさないようにすることが体調管理のポイントと言えます。
飲む最適なタイミングは?
それでは最後に、飲むタイミングはいつが最適なのでしょうか?
まず、必ずおさえておきたいのが汗をかくことが予想される時はその前に飲んでおくということ。具体的には、就寝前や入浴の前、そして運動をはじめる前などです。
あらかじめ水分で体を満たしておくことで、少々の放出にも対処できます。
加えて、起床時やお風呂上り、運動後にも失われた水分を補給してあげましょう。運動の場合はその途中でも飲んでおくとさらに安心です。
ほかには、食事中や休憩中など、ドリンクタイムが設けやすいタイミングにしっかり摂取することを意識しておくと万全ですね。
ポイントは1度に大量に飲むのではなく、こまめにちょこちょこ補給すること。
過度なガブ飲みは低ナトリウム血症(極度の塩分濃度の低下)を招いてしまうこともありますのでご注意ください。
ちなみに、全熱中症患者のうち約半数近くが65歳以上の高齢者です。お年寄りはのどが渇いたという感覚が若者より感じにくくなっていると言われています。
ご本人はもちろん、周囲の方も早目の水分補給を心掛けてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
疲れていたり風邪をひいていたりと体調が良くない場合も要注意です。
今回ご紹介した対策はもちろん、普段から食生活やライフスタイルを整えて、熱中症に負けない元気な夏を過ごしましょう!