みなさんは「世界3大オイル」と呼ばれるものをご存じですか。
正解は「オリーブオイル」「ホホバオイル」そして「椿油(カメリアオイル)」です。
今回は知れば今すぐにでも使いたくなる椿油についてご紹介していきます!
椿油とは
ツバキ科ツバキ属の種子から採取される油を「カメリアオイル」と称します。
が、厳密に言うと「椿油」はその中の一種に分類されます。
多くのカメリアオイルは「チャノキ」から絞った油ですが、椿油は「ヤブツバキ」から摂れる油のみを指します。
日本最古の観賞用花で、代表的な茶花(茶室の床に生ける花)としても知られていますね。
1,000年以上も昔の平安時代から食用、薬用、髪やお肌のお手入れ、さび止め、灯りの燃料など幅広い用途に使われてきました。
産地は、五島列島、伊豆、利島などが有名ですね。
鎌倉時代には精進料理の揚げ油に高級なてんぷら油として使われていたようです。
違いはオレイン酸の含有量で、カメリアオイルが50%程度なのに対して椿油は85%以上とその差は歴然です。
これは体に良いことで知名度抜群のオリーブオイルのオレイン酸含有率70%をしのぐ数値です。
椿油の効果
椿油と言えばヘアオイルを連想する方が多いかもしれませんね。
ですが、実際はお顔や全身のケアから食用油にまで幅広く活用できる優れものなんです。
椿油/髪や肌への効果
椿油の高いヘアケア効果はご存じの方も多いでしょう。
椿油を髪につけることで、紫外線やドライヤーの刺激から髪を守ってくれるので、パサつきがちな髪や枝毛が気になる方にはとてもおすすめ。
また頭皮に使えば、毛穴に詰まった汚れを落として新陳代謝を促進してくれますから白髪や抜け毛予防にも!
また椿油は、肌成分に近いオレイン酸をたっぷり含んでいるため肌に含ませると保湿効果が抜群です。
椿油にはサポニンという殺菌効果のある成分も含まれています。
クレンジングオイルとして使用すれば、毛穴に詰まった汚れを溶かしてくれ、肌を清潔に保ってくれます。
植物性で安全性も高いのでマッサージオイルとしても優秀です!
オーガニックコスメ好きの最終地点は、良質なカメリアオイルなのではないでしょうか。
椿油の健康への効果
椿油の主成分はオレイン酸です。
オレイン酸には、善玉コレステロールは下げずに悪玉コレステロールだけの数値を下げる働きがあります。
また胸やけや胃もたれもしにくいので、生活習慣病が気になる方や胃腸が丈夫でない人にもおすすめです。
腸の滑りもよくしてくれるので、便秘対策も期待できそうです!
椿油の使い方
様々な用途に使用できる椿油ですが、上手な使い方をみていきましょう。
100%天然由来で赤ちゃんのボディローションとしても使えるほど安心な椿油。
肌が弱くてシリコーンや防腐剤の入った製品が使えない方でも取り入れやすいのも魅力です。
椿油の使い方/髪・頭皮
頭皮を清潔にし、髪の毛を紫外線から守る効果に優れています。
頭皮マッサージ・ヘアパック
シャンプー前に椿油を頭皮にもみ込みマッサージします。
髪全体にも塗って20~30分放置することで頭皮の毛穴の汚れをしっかり落としながら髪の毛には有効成分をしっかり取り込めます。
放置後は普段通りのシャンプーをします。
シャンプー&トリートメント
- シャンプー
お手持ちのシャンプーに椿油を数滴おとして使います。
- トリートメント
シャンプー同様、お手持ち商品に椿油を加えます。
いつも通りに使用する方法と、椿油を4~5滴おとした洗面ボウルのお湯を髪全体にかけた後すすがずにタオルドライするやり方もあります。
- ヘアオイル
ドライアーで乾かす時やヘアセット前にも椿油を塗っておくとよいでしょう。
そのまま塗るとベタ付きが気になる場合もあるので、まずは普段使いのヘアクリームやローションに数滴混ぜることからはじめるのがおすすです。
椿油の使い方/顔・全身
オレイン酸による抜群の保湿と柔軟効果でしっとり艶やかな肌が作られます。
- クレンジング
皮脂やメイクに馴染みやすい椿油でクレンジングすると汚れをしっかり取り除くとともに保湿成分は吸収されます。
- 化粧水・乳液
お手持ちのスキンケア商品に椿油を数滴まぜると肌質改善プラス紫外線へのバリア効果も発揮してくれます。
- ネイルやボディケア
指先や角質が気になる箇所を中心に全身に塗ってケアできるのも椿油の特徴です。
椿油の使い方/料理
椿油は、料理にも使えます。
天ぷら、炒め物はもちろんドレッシングに生のまま使ってもOK。
天ぷらに使うとサクサクした食感で美味しい高級天ぷらに。
椿油の生産地で有名な五島列島の伝統料理の「五島うどん」には、椿油が塗られているのだとか。
少し高価でも無添加なものがおすすめです。
酸化にも強く健康にもよい椿油を普段のお料理にも加えてみてはいかがでしょうか。
椿油を髪に塗る時の注意点
椿油はほかのオイルに比べて酸化しにくい特徴があります。
が、それでも油ですので全く酸化しないわけではありません。
古くなったものや直射日光にさらしてしまったツバキオイルを使用すると悪影響を及ぼす可能性があります。
開封後は
- 半年を目途に使い切る
- 冷暗所で保管
という2点を心がけてください。
また、椿油を髪に塗るとベタついたり、ゴワゴワしたりする場合は明らかに付けすぎだと思われます。
髪質や髪の長さに応じて少ない量から徐々に増やしていって自分の適量を見つけましょう。
椿油を肌に塗る時の注意点としては、塗り過ぎないことです。
最初は、お手持ちのスキンケア商品に椿油を数滴まぜるのがおすすめ!
ヘアケア同様、塗りすぎると過度にベタベタするうえに毛穴詰まりを起こすこともあるので量の調節には気を付けましょう。
適度な量を正しく使えば肌は柔らかく整います。
まとめ
マスク生活が長らく続く近年。
マスクの内側は非常に蒸れている反面、水分は蒸発し続けているため鼻や口元が乾燥し肌荒れに繋がります。
高い抗菌効果でマスク内を清潔に保ちながらお肌の潤いもカバーしてくれる椿油は、安心安全なオーガニック製品として注目されています。
あなたも上質な椿油を使ってセルフケアを楽しんでみてくださいね。