コロナウイルスの世界的な流行を受け、ご自身や家族の健康を守るために、”免疫力”が大きなキーワードになってきますよね。
身体の免疫力を上げるため、【腸活】が必要不可欠であることは、ご存じでしたか?
【腸活】とはその名の通り、腸を綺麗で健康な状態に保つため、さまざま活動を行うことです。
腸に良い食べ物を摂取することや、運動、マッサージ、水分の摂取など、ひとくちに【腸活】といっても、さまざなラインナップがあります。
今回は、腸活で免疫力をUPさせるためのおすすめ食品や、腸活のためのレシピをご紹介していきたいと思います。
腸活で免疫力はUPする?
実は、腸と免疫力には深い関係があり、腸の働きを活性化させることで、免疫力をUPさせるといわれています。
免疫力とは、病気を防いだり病気を治そうとする働きのこと。
この免疫力がしっかりしていないと、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったり、病気の治りが遅くなってしまいます。
免疫力にはいくつかの種類がありますが、その中のひとつ「粘膜免疫」は、腸の健康と大きく関係しています。
実は、「粘膜免疫」とは、予防のための免疫力のことで、目や鼻、口、腸といった、ウイルスの侵入口である粘膜組織が、侵入を防ごうと活動してくれるのです。
腸にある粘膜粘液を、総じて「腸管粘膜」と呼び、腸の免疫をUPさせることで、身体全体の免疫力をアップすることができるのです。
そのために、腸の働きをよくするための【腸活】が、重要になってくるのです。
腸活の食事
発酵食品
発酵食品とは、微生物によって作り出される食品のこと。
微生物や食材のたんぱく質やでんぷん質、脂肪などを分解し、アミノ酸や糖分など新しい物質を作り出すことができます。
たとえば、
- 納豆
- 味噌
- 醤油
- お酢
普段から毎日の食事に欠かせないものはもちろんのこと、ピクルスなどの漬物や、チーズ、ウーロン茶なども発酵食品です。
発酵食品を摂取することで、ビタミン類やアミノ酸、カルシウムを効率よく摂取することができる上に、消化もよくなるので、腸に優しい環境を作ることができます。
発酵食品は、スーパーなどで手軽に購入できるものばかりですし、毎日の食事にも取り入れやすいので、すぐにでも腸活を始めることができます。
食物繊維
食物繊維は善玉菌のエサになり、腸内環境を整えてくれます。
ですので、【腸活】のためには、食物繊維の存在が欠かせません。
実は、食物繊維には、
- 水に溶ける性質を持つ「水溶性食物繊維」
- 水に溶けない「不溶性食物繊維」
の2つのタイプがあります。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、腸に停滞している老廃物を、洗い流す働きをしてくれます。
水に溶けると水分を含み、粘度を増してゼリー状になり、腸にこびりついた老廃物や、有害物質などを身体の外へと排出します。
腸の粘膜を守り、腸の状態を整えてくれるのです。
水溶性食物繊維が多く含まれる食品は、
- わかめやひじき、昆布などの海藻類
- ジャガイモ、サツマイモなどのイモ類
- みかん、アボカド
などです。
不溶性食物繊維
不溶性食物繊維は、水に溶けず胃や腸で水分を吸収し、膨れる性質を持った食物繊維です。
満足感を得やすいので、食べすぎを防ぐことができますし、腸を刺激することで、蠕動運動(ぜんどううんどう)が活発になるため、便通の促進効果があります。
不溶性食物繊維が多く含まれる食品は、
- 大豆やインゲン豆などの豆類
- ごぼうや切り干し大根などの根野菜
- きのこ類や
- リンゴ
などです。
腸活!夜ごはんの簡単レシピ3選
ここからは、【腸活】に最適な、夜ご飯の簡単レシピについて、ご紹介していきたいと思います。
さつまいものもち麦スープ
材料(2人分)
- さつまいも…1/2
- もち麦…大さじ1
- 玉ねぎ…1/2
- Aコンソメキューブ…1/2
- B牛乳…50㏄
- Cブラックペッパー…少々
- Cオリーブオイル…少々
作り方
(下準備)さつまいもは皮を剥き、切って水にさらしておく。もち麦は綺麗に洗い、ざるにあげておく。
- 鍋にさつまいも、もち麦、玉ねぎを入れ、かぶるくらいの水を入れると、中火で柔らかくなるまで煮込む。途中、水が少なくなれば、その都度足していく。柔らかくなれば、Aを入れ、煮て溶かす。
- ミキサー、またはブレインダーにかけ、ポタージュ状にする。
- Bを加え、沸騰直前で火を止め、味見をする。薄いようであれば、コンソメ、または塩コショウを加える。
- 仕上げにCをかけ、完成。
ポタージュ状のスープにすることで、クリーミーなくちどけを楽しみながら、食物繊維を摂取することができます。
ダイエットなどで、夜ご飯に重いものを食べたくない…!という方でも、安心して食べることができますよね。
凍みコンニャクの五目きんぴら
材料
- 板こんにゃく…1枚
- 新ごぼう…50g
- 人参…50g
- 生シイタケ…5枚分
- ピーマン2個
- れんこん…50g
- サラダ油…大さじ1
- Aめんつゆ…大さじ4
- Aみりん…大さじ3
- A酒…大さじ3
- A砂糖…小さじ2
- Aごま油…少々
作り方
(下準備)板こんにゃくを袋のまま冷凍庫で凍らせ、自然解凍をして水分を絞っておく。
- 凍みこんにゃく、ごぼう、人参、ピーマン、シイタケを千切りにし、レンコンは薄切りにする。
- フライパンでサラダ油を熱し、ごぼう、人参、れんこん、凍みこんにゃくを炒める。
- しんなりしたところにAを加え、炒め煮にする。
- しいたけ、ピーマンを加え、さらに炒める。
- 火を止め、ごま油を加えて仕上げる。
冷凍庫で一晩凍らせた、凍みこんにゃくを使うことで、こんにゃくと野菜の食感を楽しむことができます。
また、歯ごたえのある野菜が多いので、自然にかむ回数が増えて腸の消化をよくしてくれます。
炒めきのこマリネ
材料(4人分)
- 薄切りベーコン…3枚
- きのこ類…300g
- ハーブソルト…小さじ1/3
- オリーブ油…大さじ1.5杯
- 鷹の爪(輪切り)…1本
- レモン汁…大さじ1
- パセリ(みじん切り)…少々
作り方
- ベーコンを2~3cm幅に切り、キノコ類は小房に分ける。
- フライパンに、オリーブ油、鷹の爪を入れて中火にかけ、1.を炒める。
- 火が通ったらハーブソルトで仕上げる。
- 器に盛り漬けたら、レモン汁をかけ、パセリを散らす。
たっぷりのキノコをオリーブ油を炒めたマリネは、鷹の爪のスパイシーさが、きのこの風味にマッチして、とても美味しいです。
パスタのソースとしても使えるので、「しっかり食事を摂って【腸活】したい!」という方におススメです。
まとめ
この記事では、【腸活】に役立つ食品や、簡単に作れる【腸活レシピ】について、詳しくご紹介しました。
腸の働きが良くなると、免疫力のUPはもちろんのこと、肌荒れの改善などによる美肌効果、髪の増量やコシの回復、ストレスの軽減など、多くのメリットを得ることができます。
身体の中から美しくなることで、ウイルスやストレス、老化に負けない、しなやかで美しい健康を手に入れていきましょう。