パートナーと一緒に生活しているみなさん!
日頃の家事が大変すぎて疲れていませんか?
今回は共働き夫婦の家事分担について考察してみます。
共働きの家事分担に不満!
年々増加している共働き世帯。
平成も終わろうとしている2019年4月末のニュースでは、昨年の調査でついに15歳以上の女性のうち、働く割合が5割を超えたと伝えていました。
同居夫婦2万人を対象に行われた同じ年の調査でも約半数の家庭が共働きであるという結果が出ています。
専業主婦が当たり前だった時代からは大きく流れが変わってきました。
ところが、家事や育児に対する世間一般の考え方は時間がとまっているようにも感じられます。
フルタイムで共働きをする夫婦1000人を対象に昨年行ったアンケートでは家事分担の内訳について「妻がほとんどの家事をする」が約3割、「主に妻、夫が少しする」が約4割と、ほぼ妻が家事をしている家庭が7割ほども存在する結果が出ています。
海外を見てみても、日本人男性の家事分担率は18.3%と33か国中、最下位となっています。
ちなみに1位のフィンランドをはじめ北欧諸国は男性の家事分担率が4割を超えている国が多く存在します。
こういったデータからもわかるように、日本ではまだまだ「家事は女性の仕事」という概念を捨てきれず働く女性たちを苦しめているようです。
家事分担を表やリスト化してみよう
身の回りの声やネット上などで、夫婦間の家事分担についての不満をよく耳にします。
男性側は家事が面倒だから女性が文句を言っているととらえている人も多いようですが、大多数の女性は家事や育児が嫌なわけではありません。
共同生活をする上で必要不可欠な家事を、忙しい仕事の合間に必死でやっている妻に対して感謝やねぎらいもなく「当然」と認識している夫の態度に腹を立てているのです。
毎日のことですから、これは妻にとっては相当なストレスとなり、離婚原因や体調不良に直結する重大な問題です。
そんな世の夫たちを平和的に家事参加へ導く手段として今「家事分担表」が注目されています。
分担表は日々の家事を事細かくリスト化し、現在どれくらいの負担が妻にかかっているのかを「感情」ではなく「情報」として伝える方法です。
男性と女性は「同等」ではあるものの「同質」ではありません。
相手の感情を読み取ることが得意な女性からしてみると『わたしがこれだけバタバタしてるんだから察して動いてよ!』と思っていても、男性は『あいつ今日は不機嫌だな』としか感じていないなんてこともよくあるのです。
この差を埋められず、とうとう妻が大爆発!となる前に、一度家事分担について話し合ってみてはいかがでしょうか。
膨大な内容の家事を洗い出すのは大変な作業ですので、週刊誌AERAが提供しているダウンロードサイトを利用してみるのもおすすめです。
AERA共働きの家事育児100タスク表↓
https://publications.asahi.com/aera/pdf/160530/tomobataraki.pdf
実際に、このような表を利用して妻がやっている家事に色を塗って夫に示したところ、納得して積極的に協力するようになった夫も多いそうです。
家事を夫に上手に任せる方法は?
妻の認識とは裏腹に、案外自分ではイクメンだとか家事に積極的な良い夫だと思い込んでいる男性も多いようです。
例えばゴミ出しにしても、夫は玄関からごみ置き場に持っていけば全て自分がやったと考えますが、実際には家中のごみを集め、分別し、まとめて縛り、次のごみ袋をセットすることも含めてゴミ出しは完結します。
洗濯にしても、種類を分けたり、下洗いをしたり、取り込んだり、畳んだり、タンスにしまったりするまでが一連の作業ですが、洗濯機を回して干しさえすれば『俺は洗濯をやってる』と思ってしまうのが男性なんですね。
もっと細かく言えば、ごみ袋や洗剤も誰かが準備しないといけないわけです。
家事を夫にうまく任せる方法
そんな、夫と妻の間にある意識の差を踏まえながら、夫に家事をうまく任せていく方法を考えてみたいと思います。
(1)見える化する
さきほどご紹介したAERAの家事分担表に代表される家事のリスト化は男性の脳には効果的です。
会社で仕事をするときと同様、自分が今やっている作業の前後にどういう流れがあるのかを把握することで男性は、より効率的な働きをすることもあります。
(2)クオリティを求めない
正直、慣れない夫にやってもらうより自分でやるほうが楽だし綺麗になると感じることもあるでしょうが、ぐっと我慢です。
初めは誰でも上手にできませんし、気づかない部分も多いでしょう。しかしここは我慢して、任せたからにはいちいち口出しするのは厳禁です。
どうしても改善が必要な場合はさりげなく一緒にやったり、こんな方法もあるよ!と提案してみてください。
(3)褒めて感謝する
誰だって褒められればうれしいものですよね。特に男性は本能的に女性から賞賛されることでやる気を発揮するものです。
『夫なんだからやって当然』と考えるのではなく『あなたのおかげで助かった』『最近ずいぶん楽になった』など事あるごとに伝えてみてください。
夫にとって、もしかしたら渋々やっていた家事も、妻から感謝され続けていれば自発的に参加するようになるでしょう。
家事を任せることのメリット・デメリット
家事分担をお互い納得がいく形にするには、とにかく話し合うことが第一歩。
いままでご紹介したような流れで進んでいけば、妻のストレスも軽くなり、体調管理や時間確保もしやすくなるでしょう。夫婦でゆっくり出来る時間が増えるというメリットもあります。
しかしながらデメリットも考えられます。
それは、分担を決めたからこそ起こる不満です。
お互いが、相手が担当している家事をきちんとやっていないと感じてイライラしたり、妻が料理担当なんだからと、バタバタ夕食を作っている横で、夫がゲームをして寝転がっていることに怒りをおぼえたり…
あまりにも分担にこだわっていると、こうした不満や思いやりのない態度が表れてしまうことがあります。
家事分担は、あくまでお互いが気持ちよく過ごすために決めた制度ですから、家族としての助け合いも重要です。
料理担当が妻であっても、仕事で遅くなった日はお惣菜で済ませてもいいし、休日は夫が子供を外食に連れ出して妻を休ませてあげる日があってもいいですよね。
夫の家事が行き届かない部分は妻がこっそりフォローしておくなど、家事分担表にこだわらずに、柔軟に対応していくことが大切です!
そして、当初の分担に無理がある場合は改善し、思い切って便利な家電を購入したり、アウトソーシングに丸投げしてしまうのもいい解決策と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
家事分担は単なる作業の軽減のみならず、パートナーと長く円満に暮らしていくためには大切なポイントです。
お互いが楽しく気持ちよく生活していくために是非みなさんもじっくり考え話し合ってみてくださいね。